近くのものを見続けるとなぜダメなのか。〜眼が悪くなるメカニズム〜

近くの物ばかりを見すぎると眼が悪くなる。
その事実は知っていても、その理由についてはよくわからないという方が多いと思います。
今回は眼の仕組みから、頑張れば眼は良くなるのか?ということまでお話ししたいと思います!

■眼の構造について
なぜ眼が悪くなるのかということについてお話する前に、
まずは、眼の構造についておさらいしておきましょう。
人が物を「見る」には、
角膜、虹彩、水晶体、硝子体を通り、網膜に光を結ぶことによって可能になります。
角膜で光を屈折させ、虹彩で光の量を調節します。瞳孔は虹彩の中央部にあります。
水晶体は主にピントを合わせるレンズの役割をしており、硝子体を通った後、
網膜というフィルムに像が検知されます。
これらが全て正常に働き人はようやく何かを見ることができるのです。

■なぜ眼が悪くなるのか。そのメカニズムは。
眼の水晶体という部分がピント合わせの役割を担ってくれているので、
人は、近くのものも遠くのものも見ることができます。
近くのものを見るときは水晶体は薄く、遠くのものを見るときは、厚くなります。
ゲームのしすぎや、パソコンの見すぎなどによって
一般的に眼が悪くなる時というのは、この水晶体が上手く調節できなくなった時です。

■どうして水晶体が調節できなくなるのか。
水晶体の外縁にはチン小帯という組織があり、チン小帯はその周囲にある毛様体という組織によって収縮します。
近くを見る時、毛様体の働きによってチン小帯が引っ張られ、水晶体が薄くなります。
また、遠くを見る時はチン小帯が緩むことによって、水晶体が厚くなり、うまくピントが合うのです。
長時間パソコンなどを見続けると、チン小帯が引っ張られつづけることになります。
眼は良くも悪くも、徐々に環境に適応していくので、水晶体が厚くならなくても近くのものにピントが合うようになります。
すると、近くを見る時は楽になりますが、逆に遠くが見えにくくなるということが起こるのです。

■赤と緑を交互に見ると眼が良くなる!?
緑と赤の光を交互に見ると、異なる色にピントを合わせようと毛様体が活発に動くため、
水晶体は赤を見る時は厚く、緑を見る時は薄くなります。
この働きによって、矯正され眼がよくなるという考え方があります。
しかしこれは、近視の一歩手前の状態である「偽近視」の時には有効ですが、
完全に近視になってしまった眼には効果がありません。

眼は一度悪くなってしまうと、元に戻すのはかなり困難です。
完全に眼が悪くなってしまう前に、手を打つようにしましょう。




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